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カルマン安定:[Carman Stability] |
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1.挙動様式分類 街中にて、便意をもよおしたときに、 トイレに辿り着くまで、どのような挙動様式をとるだろうか? 私の場合には、トイレをガマンするときには、以下の順番でおなかに優しいと考えています。
2.「座る」 順に説明します。 まず、一番楽なのは、どこかに座ることだと思います。 座ると、とりあえず「おしりに栓をされた状態」を感じ、あるいは 括約筋に自然とおしりをしめる方向の緊張感が意識とは無関係に働くようで、 その状態に到れば、結構我慢でき、場合によっては便意が遠のいてくれます。 従って、一番おなかに安心なのは座ることであり、そういう意味では、 通勤電車において、座席を確保できることは何にも増して重要なことです。 余談ですが、通勤電車において、近くに空き席ができたときの 対応は、通常の人よりもかなり大きな葛藤があります。 普通のひとは、「疲れた・座ると楽」←→「他の人に譲るべき?」という葛藤ではないでしょうか? ここに、私たち、過敏性腸症候群の人間は、 「万が一の時に座っていた方が楽・あぁ、もう駄目」←→「他の人たちは私のこの事情を理解してくれていないだろう」 という構図がオーバーラップされます。 しかも、そこに、お年寄りや、体の不自由な人がいたりすると倫理観との間においてますます激しく葛藤に悩むこととなり、 また、、いかにも「私に座らせなさい」といわんばかりのオバタリアンがいると、 ハナシは破壊的にややこしくなっていきます。 3.「しゃがむ」 次におしりにやさしいのは、しゃがむことでしょう。 これは、座りたいけど、座るところが無い場合に用いられる戦術です。 通勤電車の中では、席を確保できるというのは、極めて希な現象です。 そんな通勤電車の中で、おなかの調子が悪くなったとき、次の停車駅まで、どのようにして持ちこたえるべきか? 当然、席は空いていない。(そんなときは、往々にして、 「一体、目の前の座っている人は、お金をいくら出せば席を替わってくれるだろうか?/ 私は、いくらまでなら、お金を出すのだろうか?」と、座席買収の計画までたてることを考えたりします。) そういった場合には、とりあえず、一駅程度であれば、 「靴紐を結ぶふりをして、30秒程度しゃがむ」ことで、一時的にではあるが、 多少、状況が改善されることがあります。当然、次の停車駅では途中下車です。 下手に我慢すると、あとでもっと苦しむことになりますから。 4.「歩く=カルマン安定」 さて、いよいよハナシの本題ですね。次に安定なのは、「直立静止」ではなくて、 「歩く」とこなのです。 「歩く」と、大臀筋に適度な緊張が交互にかかり、括約筋にもよい影響を与えるようです。 もしかしたら、「歩く」という活動的な行為が、交感神経を興奮させて、副交感神経とのバランスが 下痢を抑制する方向に寄与するのかもしれません。 ともかく、「歩く」と症状は改善されませんが、多少、我慢はしやすくなります。 そして、「我慢ができる」ためには、 理由は不明なのですが、特定のきまった速度で歩くことが要求されるようなのです。 この、「歩いた方が、安定が得られる」というのは、物理学的な直感をお持ちのかたなら、 一寸パラドキシャルに感じられることと思います。そういう意味をこめて、 これをカルマン安定と呼びます。
これは「カルマン渦」からネーミングしました。
カルマン渦とは、二次元流中の円柱の交流に左右交互に放出される渦のことであり、
一見安定そうな静的な双子渦よりも左右交互の動的渦放出の方が実は安定となることによりそうなります。
また、この我慢が効く特定の歩行速度のことを、固有速度(=EigenVelocity)、
その歩行動作サイクルの逆数を固有振動数(=EigenFrequency)と呼びませぅ。
著者もトイレに行くときは、かならずこの速度で歩くことになります。 途中下車で、たまにエスカレーター完備の駅や、人の流れがえらく悪い階段などに遭遇すると、 カルマン安定が利用できずに、「ぶっぶっ」と放屁してしまうことがあります。あ、失礼。 5.「直立静止」 さて、もよおしたときに一番よくないのが「直立静止」です。 この状態は、精神的に極めて緊張するようです。 おおよそ過敏性腸症候群になってから朝礼などの習慣はなくなったので助かっていますが、 駅のホームで電車を待っているとき、あるいは何かのチケットを買うために行列に並んでいるときなどは、 基本的に直立しているので、とても我慢がしにくいものです。 こういうときは、カルマン安定を利用して、 右に、左に、体重移動をすることによって、 なんとかその場をしのぐことを行います。 見ていると落ち着きがないように見えますが、背に腹はかえられないです。 なお、恥ずかしいのは、トイレまで辿り着いて、個室の列に並んでいるときに、 いよいよ我慢ができなくなってきたとき、思わずしゃがみこんだり(ビスマルクみたいに)、落ち着きなくうろうろしたくなったりすることです。 もう、そうなったら、限界ですね。 前の、多少でも余裕のある人に頼んで、順番を替わってもらいましょう。 本当につらくなると、おしっこ用の便器に中腰でしゃがんで事に及ぼうかとすら考えてしまうので、 極限状態の人間は恐ろしいです。ふー。 電車の中などでも、同様のことが言えますが、電車の中で、席に座れないときには、 せめて、車両の接続部、あるいはドア脇の場所であれば、 おしりを壁にもたれかけることによって「座った効果」を多少は期待できるので、ありがたいですね。 ただ、ドア脇の場合には、放屁するときにはドア側、 しかも停車中のドアが開いているときにするのがマナーです。 6.個人差 いろいろ書きましたが、ウェーブの緩和法は個人によっていろいろだと思います。 おそらく、私の場合に「歩く」と緩和されるのは、 「歩くとトイレに近づきつつある、状態が安心方向に推移している」ということが潜在意識に植え付けられているためだと思われます。 逆に、「直立静止だとトイレに近づかない」ということで症状が悪化するのだと思います。 みなさんも、自分なりの緩和法を発見して下さいね。 |